自動車交通に大きく依存する愛知県では、交通事故が多発し、平成17年以降5年連続で交通事故死者数全国ワースト1位を記録、県民の概ね100人に1人が死傷する過去最悪の状況が続いています。このため、交通事故の削減は、県民すべての切実な願いとなっており、道路交通の秩序の維持、交通安全教育や啓発活動などのソフト対策と一体となって、幹線道路対策などの交通事故対策に全力で取り組んでいきます。
また、県内の交通事故死者数の約半数が高齢者であり、今後一層の高齢者の増加が見込まれます。このため、少子高齢社会に対応した生活圏や交通基盤の整備が必要となっており、人優先の考えの下、歩行空間のバリアフリー化や通学路の歩道整備など、安心・安全な歩行空間の確保に取りくんでいきます。
交通事故の削減、少子高齢化、低炭素社会への対応ニーズにこたえる対策を多角的に実施
○選択と集中交通事故発生割合・交通量・沿道土地利用・通学路利用など、緊急性・重要性に即して対策を重点化
○科学的なPDCA事故対策は、学識者・関係機関を交え、科学的に事故原因や改善効果を検証し、効果的・効率的に実施
○速効対策の活用道路拡幅による抜本対策に加え、現道内で即時効果発現可能な速効対策を活用しより広範かつ機動的に対策実施
○現道の積極活用自転車利用やバリアフリー化など地域の新たなニーズに合わせて幅員構成を再配分し現道を最大限に有効活用
○他機関との連携県公安委員会・国・市町村など課題を共有する多くの期間と連携しソフト・ハード一体となった対策を実施